マイクのすすめ

配信や録音で使えそうなマイクについて

小型だけど高音質!スマホに特化したコンデンサマイク「IK Multimedia iRig Mic Cast HD」

f:id:momomannnnn:20200315132602j:plain 最近はスマホを使って屋内だけでなく屋外や移動中に動画や音声を録る機会が増えました

スマホで使えるマイクも少しずつですが商品が増えて色んな用途に対応してきています。

そんな中Androidで使えるマイクはまだ多くありません

そこで今回はAndroidでも使うことができ、小型で取り回しのよいコンデンサマイク「IK Multimedia iRig Mic Cast HD」を紹介します。

「IK Multimedia iRig Mic Cast HD」はどんなマイク?

IK Multimedia」(アイケイマルチメディア)はiPhoneなどのiOS端末向けにマイクやオーディオインターフェースを開発するメーカーです。

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ロゴから「天」と呼ばれてる事も。「I K」です

iOS端末向けの商品を作るメーカーの中でも先駆け的な存在で、「IK Multimedia」のおかげでiPhoneやiPadの音楽制作の環境が整ってきたとも言われています。

最近ではAndroid端末に対応するマイクも開発し、今回紹介する「iRig Mic Cast HD」もその1つになります。

スマホで使うことに特化した作り

「 iRig Mic Cast HD」は小型なので持ち運びに便利

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付属の磁気プレートを挟めばスマホカバーを使っても装着可能
また磁気でスマホ背面に装着が可能で、マイクスタンドが不要で屋外で使うことも容易です。

iOSやAndroidの多くの端末に対応

「 iRig Mic Cast HD」には3本のケーブルが付属しています。

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androidはType-CとMicro-USBに対応しています

iOSにはLightningケーブル

Androidにはmicro-USBUSB-TypeCケーブルが付属しています。

イヤホンジャックのないスマホでも使うことが可能で、多くの端末に対応しています。

マイクと付属品のレビュー

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「iRig Mic Cast HD」付属品は以下。

  • マイク
  • ウィンドスクリーン
  • USB Type-Cケーブル
  • Micro USB Micro-Bケーブル
  • Lightningケーブル
  • 磁気マウントプレート(小)
  • 磁気マウントプレート(大)
  • 取扱説明書

では、1つずつ見ていきます。

マイクをAndroid/iOS端末で使いやすくする工夫が随所に!

「iRig Mic Cast HD」にはスマホやタブレットなど小型な端末で使うための工夫がいくつかあります。

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L字になってるのでスマーフォンに引っ掛けるように固定できる

まず、マイク本体が「L字」の形になっています。

スマホなどの側面に引っ掛けるように固定できるので、省スペースで安定した位置で録画や録音が可能

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磁気マウントは2種類で裏面は両面テープ

また、マイク本体の裏面は磁力でくっ付きます

付属の磁気マウントプレートを使えばスマホケースの上からでもスマホ本体に装着できます。

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ボリュームが小さい時は「青」、丁度いいのは「緑とオレンジ」、大きい時は「赤」

さらに、入力音が適正な音量かを確認できるライトを配置。

スマホの画面を見ながらでも確認できる位置にライトがあるので音量の調整もしやすい

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ケーブルはスマートフォンに装着しても邪魔にならない長さ

個人的に一番嬉しかったのが付属するケーブルが短いこと

16cmしかないので、マイクをスマホに装着しても場所を取らず持ち歩くことも出来ます

マイク本体は小さな中に機能がずっしり

マイク本体は小さいながら必要な機能が物理ボタンで装備されています。

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マイク下部にイヤホンを接続すればマイクの入力を聴きながら録音が可能

マイク下部にはケーブルを接続するMicro USB とイヤホンジャックが配置。

下側にイヤホンジャックがあるので横方向にケーブルがかさばることはありません。

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スイッチが緑の場合はマイクの入力音がイヤホンジャックから出力されます

イヤホンジャックへのループバックを操作するボタンが側面にあります。

録音する音をリアルタイムで聴くことが可能なので声を細かく確認しながら使用できます

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マイクの音声を調節します

反対の側面には音量を調整するゲイン操作のボタン。

ライトを確認しながら常に最適な音量を保てます

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指向性を「前」、「後」、「前後」に切り替えできます

正面には指向性を変更するスイッチがあります。

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使い方に合わせて指向性を変更できます

指向性を前後で切り替えが出来るとマイクの向きを変える必要がありません

マイクをスマホに固定したまま狙った通り録音ができます。

マイク本体に雑な作りも

下部のイヤホンジャックやMicro USB Micro-Bの端子と本体の間には隙間が・・・

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接続端子と本体の間に隙間があるのは残念なところ

マイクの機能としては問題はありませんが一気に安っぽく見えてしまいます

しかし、ボタンやスイッチはグラグラと揺れることなく「カチッ、カチッ」と節度感をもって動作します。

マイク全体もキレイに塗装されていて雑な処理はありません

それだけに端子部分の隙間はより目立ってしまう所です。

ウィンドスクリーンは外れやすい

付属のウィンドスクリーンは本体のマイク部分を覆うだけの簡易的なつくり。

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ウィンドスクリーンはマイク部分に上から被せて装着完了

マイク本体に対してウィンドスクリーンの穴が浅いので簡単に外れてしまいます

室内では問題ありませんが、野外で使うときは輪ゴムやヒモで縛りましょう

また、風防の機能はそこまで高くありません。

マイクの近くで人と会話する位の音量で話すだけで息のノイズが入ります。

マイクの近くで話したり、屋外のような風のある場所で使う場合は力不足。

風のノイズが気になる場合は人工毛皮のウィンドスクリーンを購入することをおすすめします。

マイク性能のレビュー

温かみのある太い音質

「iRig Mic Cast HD」の音は太く温かいです。

www.youtube.com

動画では価格の近いUSBコンデンサマイクとスマホで音を比較しました。

他の2つと比べて声が太く輪郭がぼんやりした感じ。

狙った音を明確に録音しながらも角の立った耳障りな音にはなりません

低い音の楽器などは不向き

「iRig Mic Cast HD」の周波数特性は40Hz~20kHz

人間の聴くことの出来る範囲が20Hz~20kHzですから、「iRig Mic Cast HD」は20Hz~40Hzのかなり低い音は表現できません。

ピアノやベースなどは低い音域を使用するため自然な音を録音することには不向きです。

ただ、かなり低い音域なので楽器でも音の輪郭がはっきりとしません。

人の声や生活音などは問題なく録音できます。

配信系アプリで動作確認

ライブ配信や録画、録音をするアプリで利用してみました。

以下のスマホアプリで動作が確認できました。

  • YouTube(録画機能)
  • ツイキャス
  • nana
  • Mirrativ
  • SPOON

他のもライブ配信系のアプリはありますが、動作が確認できているアプリでは安定して使用できています。

また、スマートフォンに初めから入っているカメラやレコーダーのアプリでも動作しています。

アプリの確認を行ったのは、スマホに接続できるマイクによってはマイク専用アプリ以外で使えない場合もあるから。

「iRig Mic Cast HD」はマイクを必要とするアプリで安定して動作するので多くのシーンで使用できます

iPhoneだけでなくAndroidユーザにもオススメ

「iRig Mic Cast HD」はiOS端末だけでなくAndroidでも気軽に高音質な録音が行えます。

スマホ本体に付属して使うことができるので屋内だけでなく屋外でもすぐに使えます。

使う場所や用途が多い方には持っていて損はありません。